ブロードバンドのインフラ整備 broadband infrastructure building 2003 5 10
今のところ、日本では、ブロードバンドとは、高速大容量通信を意味している。
ADSLは通信速度が12Mbpsで、光ファイバーの通信速度は100Mbpsとなっています。
ソフトバンクがADSL事業で、当面は赤字にもかかわらず、拡大路線は変えず、
低価格競争で、ADSLモデムの街頭での配布を行い、
ブロードバンドの利用者の獲得競争を加速させている。
これに対して、通信大手のNTTやKDDIは、ADSLでは、低価格競争で応戦し、
さらに光ファイバーの分野でも攻勢をかけている。
しかも、各社とも、利用料金は、2か月程度無料キャンペーンも行なっている。
こうなると、巨大な資金をつぎ込んだ体力勝負の消耗戦の様相となっている。
この競争についていけない通信業者もでてくるでしょう。
この体力勝負の消耗戦で、通信業界はいろいろ問題がでてくるでしょう。
しかし、この戦いで、結果的には、最終的な利益を得るのは、国民なのです。
この戦いで、高速大容量通信は、利用料金が低価格ということが定着し、
しかも、通信速度が、最低でも12Mbpsのブロードバンド社会が急速に完成するのです。
さらに通信速度が100Mbpsの超高速大容量通信社会が見えてきたのです。
低価格で超高速の大容量通信という利益を国民は獲得することなるのです。
これが、結果的には、高速大容量通信のインフラ整備となるのです。
これで、超高速の大容量通信でかつ低料金という点で、ブロードバンド社会の確立において、
日本は世界一となるのです。
さて、ブロードバンド社会が急速に進む中で、ブロードバンドに技術的に接続できない人たちや、
そもそもブロードバンドそのものが、わからないと言った「ブロードバンド難民」がでてきます。
このブロードバンド難民の救済が政府の仕事となるでしょう。
今のままでいくと、日本は数年のうちにブロードバンド通信事業が飽和状態となるでしょう。
そうなったら、今度は、中国で、このブロードバンド戦争をやればいいのです。
これで、中国国民も、低価格で超高速の大容量通信という利益を獲得できるのです。
さて、パソコンでも超低価格戦争が続いています。
これをパソコンメーカーは嘆いていますが、国民の側から見れば、いい面もあるのです。
今までは、パソコンは一家に一台でしたが、この超低価格戦争により、
パソコンは、一人一台となるのです。
日本でも、あまり鉄道がない地方に行くと、車は、一人一台となっています。
値段の高い車が一人一台ならば、パソコンだって一人一台でいいはずです。
ブロードバンドという高速大容量通信が当たり前となり、
パソコンが一人一台になった時、今度は、コンテンツで勝負となるのです。
インフラの整備が終わったら、今度はコンテンツでの戦争となるのです。
このコンテンツは、現実の画像や動画と、アニメでの競争となるでしょう。
現実の画像や動画の方が、がんばらないと、アニメに負けます。
コンピューターグラフィックスの発達により、アニメは、現実の画像を超えるのです。
生の画像より、アニメの画像の方が美しいと感じる時代がくるのです。
さらにコンピューターグラフィックスにより、まるでビデオで撮影したように見える動画が、
実は、コンピューターによって再現されている動画だったとなるのです。
このブロードバンドとインターネットの確立により、
テレビ事業より、安価で高速かつ双方向通信システムが完成するとともに、
これは、双方向性がありますので、国民全員のコミュニケーション手段が確立するのです。
「Net Computing」による「Net Communication」が実現するのです。
これを日本から世界へ広げて行けばいいのです。世界標準となる可能性があります。